CAMPFIREのICOキャンセルとZaifトークン取引停止による不信感が残る中、COMSAがスタート
CAMPFIREとプレミアムウォーターのICO案件が消滅し、Zaifトークンが9月29日から取引停止となり10月2日10:30から取引を再開し、その後COMSAのICOがスタートしました。時系列に今回の経緯を見ていきましょう。
①CAMPFIREがCOMSAでICOをする予定はないと9月29日に突然発表、Twitterでは衝撃と不安の声が走る。
しかしCOMSAのホワイトペーパーにはCAMPFIREのICOが確定していると書いてあります。
ホワイトペーパーには「以下のICO案件の実施が既に確定している」
と書いてあるんですよ…。
COMSAメチャクチャ…。 pic.twitter.com/RqySA74pYx— torako (@to_ra_ko_) 2017年9月29日
②その後Zaifトークンの取引が停止するも予告なく10月1日15:53に一瞬だけ取引が可能な状態となりました 。これによりテックビューロへの不信感が最高潮に高まりTwitterは大荒れの状況となりました。
彡(゚)(゚)『そんなZAIFトークンの売買が一瞬だけ予告なく成立した10月1日15:53の履歴も判明分だけ貼っておきますね。ざっと見て600万ZAIF近く売買が成立した感じかな?1番デカいのは15:53:17の0.8100の1234567.9ZAIF売り(約100万円)やね!』 pic.twitter.com/0YdTr1DPNo
— おけら@臆トレManager4545 (@okera1127) 2017年10月1日
③ 10月2日10:30から再開。Zaifトークンは取引開始直後に急落するもすぐに値を戻す
【完全復旧報告】9/29から発生していました不具合が復旧しましたので報告させて頂きます。
復旧作業を実施し、予定時刻の10:30に全て稼働いたしました。
この度はご迷惑をおかけして申し訳ございませんでした。https://t.co/BsdtziGjDF— Zaif – 暗号通貨取引所 (@zaifdotjp) 2017年10月2日
④テックビューロからCAMPFIREのICOについて見解が発表される(以下要点)
1.ホワイトペーパーの原稿は、CAMPFIRE社の代表者並びに担当者に対して予め確認を受け、同代表者及び担当者の事前の許可と承認を得た上で、ICO案件の一つとしてそこに掲載した。
2.ICO実施の前提で、CAMPFIRE社とは8月から継続してオンライン・オフラインを含めそのトークン設計について内容を協議している。
3.その後10月2日のトークンセールが迫るにつれ、両社の関係や時間的な問題など、様々な要素を加味した上で割り出した結論として、ホワイトペーパーやウェブに公開されたスケジュールに従ったICO実施をすることは困難となり、ICOのテックビューロ側から断ることにした。
4.CAMPFIREの担当者と続けた協議では、意思決定者との協議の機会や明確な見解を本日午後になっても連絡がなく、このままの進捗度合いではCOMSAトークンセール実施までに共通の見解をもっての発表は困難であるため、今回この発表の内容で経緯を公開することとなった。
5.2016年9月にCAMPFIRE社から配信されたリリースの内容に反して、同社が他社のビットコイン決済サービスを採用されていることからもお分かり頂けますように、弊社と同社との提携関係は現時点で解消させて頂いております。
6.「その他多数の実施企業をベースとした厳格な開示ルールに寄る傾向となり、安易な情報の開示をできる限り回避しているのが現状です」
⑤CAMPFIREから再び詳細に見解が発表される(以下要点)
1.ICOの枠組み等につきましてテックビューロと協議を行なったことはあるが、具体的な条件や内容に関して交渉を行ったことは一切無く、最終合意に至った事実も一切ない。
2.CAMPFIREが運営する仮想通貨取引所「FIREX(ファイヤーエックス)」システムのOEM提供元(同システムの外部委託先)としてテックビューロを選定しているが、2017年9月15日に、一切の前置き無く「仮想通貨取引所システムのOEM提供を同月30日に終了させる」との通達をテックビューロ社から受ける。
4.さらに同月14日にも「COMSA上でのICOの実施を前提とした業務提携を解消する」との一方的な通知を受け、CAMPFIREはCOMSA上でのICOの実施を中止せざるを得ない状況となる。
5.これらの原因はCAMPFIREにおいて、コインチェック株式会社様が提供する決済サービスを導入したとの2017年9月12日の発表であるとテックビューロは言っている。
Zaifトークン取引停止に見るテックビューロの不誠実さ
まずZaifトークンの取引停止を見て私がまず思ったことはZaif取引所は非常に脆弱であることです。しかも他の仮想通貨は順次取引再開していったのに、自社のZaifトークンが最後まで取引再開できなかったのは致命的すぎる。原因についても明確な説明はありません。
予告なく一瞬取引ができるようになったことに関しても以下のようにサラッと触れただけ
一時本番稼働時に、予定していない通貨においても瞬間的に再開の処理が動いている場合がございます。原因としては今後の負荷を想定してのサーバー自動増減の切り替え処理時にデーターベース側でのモジュールに不整合が起こり発生してしまいました。こちらの不整合おいては切り替え時にバックアップサーバーの利用を行うことで解決しております。
顧客の資産に関わる重要な事案を分かりやすく説明せず、どのように補償するかについても触れない。さらに今後不整合が起きることに備えてバックアップサーバーを利用するとか今まで対策してなかったのかよ。。。。Zaif取引所は設備レベルと管理する人間のレベルに問題があるように感じますね。
9月29日から発生している不具合についてのお詫びとご報告 | Zaif Exchange
【復旧目途について】9月29日から発生している不具合について | Zaif Exchange
【完全復旧報告】9月29日から発生している不具合について | Zaif Exchange
テックビューロとCAMPFIREの紛争
テックビューロの見解を読むとCOMSA発表前にCAMPFIREとICO実施の正式な契約は締結をしていないようです。それなのにCAMPFIREがCOMSAでICOすることが確定していると書いてしまうのはビジネスの世界では不適切です。法的には口約束でも有効な契約とされますが、このような多くの人から大金を集めるのであれば、書面で契約書を締結しておくべきでした。
さらにテックビューロ側の見解にある(上記3)「両社の関係や時間的な問題など、様々な要素を加味した上で割り出した結論として、ホワイトペーパーやウェブに公開されたスケジュールに従ったICO実施をすることは困難となり、ICOのテックビューロ側から断ることにした」という点ですが、なぜいきなりこのような事態に陥ったのか?、CAMPFIREと正式契約もしていないのにCOMSAでICO確定とホワイトペーパーに書く割にはコロッと姿勢を変えた。その原因はCAMPFIREがコインチェックの決済サービスを導入したということなのでしょうが、しかしCAMPFIRE側が主張しているとおり包括契約ではないから他社サービスを利用したから提携解消というのはほぼ言いがかりではないでしょうか。さらに取引所システムのOEM提供も打ち切りならCOMSAでICOなんてできるわけがないでしょ(ここにもテックビューロの顧客資産軽視の姿勢が感じられる)。
それによりCAMPFIRE側の見解には「同月14日にも「COMSA上でのICOの実施を前提とした業務提携を解消する」との一方的な通知を受け…」と書いてますが、それにも関わらずテックビューロは9月20日まで大口のプレセールを続けていたということです。少なくともこの時点でCAMPFIREがCOMSAでICOできないという重要情報を投資家に対して発表するべきではなかったでしょうか。このような重要情報を投資家に伝えない会社に自分の大事な資産を預けることができるでしょうか?
テックビューロの朝山社長が最後まで共同声明にこだわったのは自分たちに多少の落ち度があることを薄々感じていてCOMSAのプレセール開始前にCAMPFIREに批判されて水をさされないようにしたかったのではないでしょうか?
今回の件で総じて言えることは、
テックビューロ詰め甘すぎだろ!!!
です。
もう俺知らん。
それでは。


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